Kotobako

aboutworks

ウスユキソウ

薄い雪に閉ざされた世界は

美しくても通過点だから

旅人は皆 必ず去ってゆく

だけど初めて引き止めたい

思い抱いたんだ


無意識こそ正しいこと

無自覚でも君がすでに

支配した運命


どこでもないこの地に

風車のように回りながら

降る星が白い花になる

次に進む者への

蠱惑が今 銀色に輝く


頭の中が容易く

見えないのには

ちゃんと理由があるんだ

笑顔で毒を飲ませるときの

あの躊躇いが消えて

心操ってしまうから


無意味なウソ 君のまえで

つかないように煙管ふかす

甘く散る烟


どこでもないこの地に

風車のように回りながら

降る星が白い花になる

次に進む者への

覚悟が今 銀色に輝く


胸に抱え込んでる弱さ

盾にして走り抜けない君の

底に秘められた強さに

気がつかない振りできなくて


どこでもないこの地に

風車のように回りながら

降る星が白い花になる

次に進む者への

帰る場所のひとつになれたなら

手向けよ今 銀色に輝け


2021

vocalist: 咲良ゆの

composer: MISTRAY

昏迷のサンクタム -TABLETALK ROLE PLAY IN TOHO 20-