Kotobako

aboutworks

アンナチュラル

時間から逃げた少女が

たどりつく曇りの朝

差し翳す傘にこもって

五分後の雨音聴く


守るためにと生やした棘が

指を刺しても傷にならない

もしもう二度と二酸化炭素が 

吸えなくなっても手にしたいのは


香り立つ 香り立つ幽かに

私だけの枯れない花

操って 操って生み出す不自然な自然

乱れ咲く 乱れ咲く密かに

私だけの枯れない花

操って 操って生み出す自然な不自然


悪夢から逃げた兎が

たどりつく眩しい朝

口ずさむ出まかせの唄

正解はいつも知らない


退屈しのぎに重ねた嘘が

悲劇と喜劇 選びかねてる

遊び心が機能を停止してしまう前に

ひとつ仕掛ける悪戯は


まやかして まやかして半分

文字が溶けて 滲む摂理

足下に 足下に一面、四葉のクローバー

まやかして まやかして半分

文字が踊り 狂う摂理

珍しい 珍しいわけじゃない

四つ葉のクローバー


空模様も描き変えてしまえるくらいの日常


香り立つ 香り立つ幽かに

私だけの枯れない花

足下に 足下に一面、四葉のクローバー

乱れ咲く 乱れ咲く密かに

私だけの枯れない花

珍しい 珍しいわけじゃない

四つ葉のクローバー


2018

vocalist: 朱南レイ

arranger: Jon Rick Emerson

花は無慈悲な四季の女王 -TABLETALK ROLE PLAY IN TOHO 13-天秤亭