暗闇にいつも
体溶かしたくなる
分からない感情が
ふえるたびに怖くて
脆い足跡に道標をおく癖
引き返せない日々では
ただのモチーフだね
どこへでも行けることの
自由が苦しい
幻とする旅を
モノローグにはしたくない
夕日が地平線に沈んでも
薄明るい空は
美しい毒のようで瞼をとざす
瞳に映すものを変えたら
世界も変わるのかな
答えは遠い昔 わたしだけに
教えてくれたのにね
逃げ場所はいつも
やわらかい夢の淵
乾いた砂粒が
はね返す光はない
幸福な静けさ
寄る辺ない天秤は
揺れつづけて傾かず
眠りを誘うだけ
心を捨て去ろうと
思うと必ず
忘れたくないことが
零れ落ちてく音がして
夕日が地平線に沈んでも
薄明るい空は
美しい毒のようで瞼をとざす
瞳に映すものを変えたら
世界も変わるのかな
答えは遠い昔 あなただけが
教えてくれたのにね
幽かなコスモス色のベールが
地球の青い影に
蓋するこの夕空は
毒じゃないのに
一人きりで見たら一瞬で
核心に触れそうで
戻れなくなると
戒めてきたけど
夕日が地平線に沈んだ
薄明るい空は
壊れない魔法のようで瞼をあける
瞳に映すものを変えたら
記憶が変わるんだね
このまま時を超えて 二人だけの
答え合わせの世界
2021
vocalist: 咲良ゆの
composer: 榮田一貴