風の色がすべてなくなってしまう前の
鮮やかな混沌たる秋
いろは楓が滝に舞い散る
不安定なリズムに夢うつつ
夏の追憶から逃げ出せず
永遠に今を失う
風の色がすべてなくなってしまう頃に
気づいてももう遅いんだ
目の前を見ているようで見てない瞳は
泣いたならなにか変わるかな
いろは楓が山に舞い降る
無音の旋律に夢うつつ
誰かのために生きていくのは
自分との別れになるの?
月明かりが少しずつ遠くなるにつれて
悲しみも薄まっていく?
理由なんてたくさんある日とない日がある
かみさまがいてもいなくても
風の色がすべてなくなってしまう頃に
気づいてももう遅いから
目の前を見ているようで見てない瞳に
かみさまが 全部隠してしまう
真っ白な雪を降らせるの
待つのはやめて
風の色がすべてなくなってしまう前の
鮮やかな秋の日に埋まる
2020
vocalist: 朱南レイ
arranger: Shade