彼女

満月の夜に雑木林の中で

朝日待つ約束は

たったの一度も叶わないまま

八回目の今夜も一人きり

残された季節もひとつ

ah それでもずっと忘れて

寝たふりしている彼女の

BGMは電子音

調律のあってない

崩れた旋律に合わせて

境界線を引く孤独から

彼女を引きずり出せない

半月の弦を指でなぞる姿

いつも白い霧が落ちて見えなくなる

ah それでもずっと忘れて

寝たふりしている彼女に

見つめられると

心に潜り込まれそうで

壁を作って

つい思ってもないことを言った

待ってなんかないよ

震えた声だった

本心でないと分かるなら

嘘をついた理由も分かってほしい

BGMは電子音

調律のあってない

崩れた旋律に合わせて

境界線を引く孤独から

彼女を引きずり出せない