二人の少女と出会う夢をみた
脳裏に焼きつく赤い唇
「遊びましょう」と招かれた城の
壁に一行 滲みでる呪文
「あなたが鬼ね」追いかけて上った
階段の先 気づいたら地下牢
半透明な人形が手と手取り合って踊ってた
出口に繋がる扉は朽ち果てた
似つかわしくない安らかな月の
明かりが届く間だけの自由
二人の少女が互いに塗り合う
聖なる恵の化身のルージュ
「ケーキはいかが」と誘われるままに
口にした途端 溢れ出す苺
「あの数え唄 いっしょに謡いましょう」
知らないはずの歌詞を諳んじた
冷めた使用人が目と目通じ合わせ笑ってた
終わりを知らせる時計の針が落ちた
似つかわしくない安らかな月の
明かりが鋭く心臓を射抜く
二人の少女に交互に塗られた
聖なる犠牲の化身のルージュ
薄闇の部屋で旋律を奏でた鍵盤に
あたる爪の音 夏の夕暮れの音
二人の少女と出会う夢をみた
唇触れた指に残る赤
似つかわしくない安らかな月の
明かりが届く間だけの自由
二人の少女が互いに塗り合う
聖なる恵の化身のルージュ
2018
vocalist: 朱南レイ
arranger: Jon Rick Emerson