レプリカ・ブルー

いつも同じところから

同じ光だけを当ててできる影だけを

愛しんでいたいんだね

壊れたらいけない不幸な世界

明日の朝　海に流れ着く

ボトルから言葉を抜き取り

一輪の花を生けるよ

やさしく閉じ込められたのは

逆さまだらけのフィクション

透明な壁に反響する願い

見えるものが全てになって

見えないものが消えてく

未完成のレプリカは

淡くきらめき続ける

驚きたくないんだね

創造した覚えのない秘密の冷たさに

誤りと結論づけて

つまらなくて狭い世界にしたね

泡沫のマントに隠れて　

曖昧な言葉を並べた

簡単な絶望歌うよ

短いループに溺れそう

息継ぎもしなくなって　

はじまりはもう忘却の彼方

導かれた無二の真実は

憧れの数だけある

地球の上でパラレルな

星の中で生きている

真昼に見上げてた夜空は

綺麗な紺碧だった

誰も誰とも分かち合えない

合いたい

やさしく閉じ込められたのは

逆さまだらけのフィクション

透明な壁に反響する願い

見えるものが全てになって

見えないものが消えてく

未完成のレプリカの

淡いきらめきの果てに