鮮やかな赤でした
美しいと思うほど
針のような細い花びらが心を刺す
温い血の赤でした
ただ見つめているだけで
痛みと愛情がドクドクと脈打ってくる
近づく七日目の真夜中
いつまでも
赤い
戒めの
花
言葉だけ
なぜ
枯れないまま
飽きるほど
赤く
繰り返し
咲いた
確かめた
なぜ
「大嫌い、彼岸花」
強がりな赤でした
効かない毒を鎧に
人を寄せ付けないところがよく似ている
目印の赤でした 二度と迷わないように
たくさん並べて風通る隙間もない
もうすぐ七日目の真夜中
どうしても
赤い
愛おしい
花
言葉だけ
なぜ
飾れない
飽きるほど
赤く
繰り返し
咲いた
確かめた
なぜ
「大嫌い、彼岸花」
いつまでも
赤い
戒めの
花
言葉だけ
なぜ
枯れないまま
飽きるほど
赤く
繰り返し
咲いた
確かめた
なぜ
「大嫌い、彼岸花」
2018
vocalist: 冬乃桜
arranger: Jon Rick Emerson