訪れる者のいない
渓谷に響きだす
工場の機械音
覚醒の音
あべこべな世界では誰とも
分かり合えるはずないと
言い聞かせて生きてきた
いつも一人きり
姿を隠して観察してた
だけど突然 目と目があったんだ
相反する私たち
ここでめぐり会ったこと
それがもう秘密だと
瞬間に気がついた
この先この秘密は
罪なき私たちを
繋ぐのか 壊すのか
かみさまも知らない
拾い集めたネジで
いっぱいのポケット
どんなに楽だろう
精神も機械仕掛けであったなら
バラけてもすぐ元通りにできて
聞かれてもいないのに
名前のない誰かの
ためだけに考えた
たくさんの理由は
言い訳の域超えず
罪なき私たちを
なにからも守らない
出口求めて渦に飛び込め
立入禁止の立て札から
すべてはじまった
シダの葉で頭をなでて
欺くようなことはもうしたくない
相反する私たち
ここでめぐり会ったこと
それがもう秘密だと
瞬間に気がついた
この先この秘密は
罪なき私たちを
繋ぐのか 壊すのか
かみさまも知らない
秘密の終わり方
2020
vocalist: 冬乃桜
arranger: 塚越雄一朗