いつかのプリズムの光
白い息 届かなかった
朝霧に消える歌
背中から ゆっくり沈んだ
蒼い湖に 雪の結晶が
蓋をしてくれた 長い間
幸福な無重力に
浸り続けていたかったんだ
嘘のサイレン
鳴らしたのは輝き放つ幻影
高まっていく胸の温度
凍りついていた時間が
少し溶け始めた 本当は
近づいてみたい
美しいプリズムの光
透き通る体にそっと
やさしくもっと音楽の泡粒が
入り込んでいく魔法
背中から ゆっくり沈んだ
蒼い湖の底から今
咲き初める雪の花を見る
嘘のサイレン
鳴らしたのは輝き放つ幻影
高まっていく胸の温度
凍りついていた想いが
少し溶け始めた 本当は
近づきたいよ あの光へ
抗うこともせずに
宛もなく漂い
気がついた
永遠は空っぽと
水面の花 摘み取る影
蒼い空へと一筋の道
奥底に埋め込んでいた夢
取り戻せるならもう一度
駆け抜ける雪原
高まっていく胸の温度
凍りついていたすべてが
前に動き出した これから
歩き始める
照らしてプリズムの光
2021
vocalist: 咲良ゆの
composer: 塚越雄一朗(NanosizeMir)