太陽が沈んだ後 綿雲に張りつく光の
幻が 瞳に映る世界をジャックする夕暮れ
小さな花の蜜 上手に吸えない私から
奪って平気な顔をして「甘いよ」って
見つめられても
沈黙を埋めるひぐらしの歌
規則正しい時限爆弾のリズム
魔法を解く日を変えればきっと掟破り
頭の真ん中と隣に君がいるせいで
この空ひと続きじゃなくなった
季節外れの苺味がする
青いピンク色の夕焼けがとても綺麗
形が変わる月よりも
風味や色が変わる夕焼け
いつかまた見たいけれど
また見ようね、なんて薄っぺらな
約束はしない君だね
揺れないあの橋の上で結べた気がしていた
精一杯の赤い糸を解き放してしまう夕暮れ
沈黙を埋めるひぐらしの歌
魔法が切れるサイレンでももう一度だけ
聴かせてほしい雨音混ざったあの歌
頭の真ん中と隣に君がいるせいで
この空ひと続きじゃなくなった
季節外れの苺味がする
青いピンク色の夕焼けが夜に消える
アイラブユーになる月よりも
カムフラージュになる夕焼け
君とまた見たいけれど
また見よう、って夏の薄っぺらな
響きが幸せなだけの
約束はしない君だね
2020
vocalist: 冬乃桜
composer: Takahiro Eguchi